FIRST CLIENT WORKFLOW

動画編集の初案件。
何から始める?

編集ソフトを開く前から納品後まで、確認する順番を9つに固定します。

先に結論

  • 編集前:目的・本数・尺・素材・納期・修正・納品形式を文章で確定
  • 見積もり:基本作業、追加作業、対象外を分ける
  • 制作中:初稿日と確認期限を両方決める
  • 納品前:書き出した完成ファイルを別の再生環境で最初から確認
  • 納品後:実質時給と修正原因を残し、次の価格と範囲を決める

初案件で優先するのは、上手く見せることより、合意した条件どおりに安全に1件を終えることです。

1. 問い合わせへ返信する

最初の返信で金額を断定せず、見積もりに必要な条件を確認します。返信期限を先に伝えると、相手も予定を立てやすくなります。

初回返信の例

お問い合わせありがとうございます。内容を確認のうえ、[日付・時間]までに対応可否と概算をお送りします。先に、動画の本数・尺・素材の有無・初稿希望日・参考動画を共有いただけますと、より正確にご案内できます。

2. 見積もり前に10項目を聞く

  1. 動画の目的は何か。認知、問い合わせ、採用、販売など、最後の行動を1つ決めます。
  2. 誰が見るか。年齢だけでなく、知識量と視聴状況を確認します。
  3. 何本・何秒か。完成尺の上限と、1本あたりの素材量を確認します。
  4. 素材は誰が用意するか。動画、音声、台本、画像、ロゴ、BGMに分けます。
  5. 参考動画のどこを合わせたいか。テンポ、文字、色、音、構成を具体化します。
  6. テロップは要点か全文か。フォント、色、行数、強調ルールを決めます。
  7. 初稿日・確認期限・最終納品日はいつか。依頼者の確認時間も予定に入れます。
  8. 修正は何回か。構成変更・素材差し替え・誤字修正を同じ扱いにしません。
  9. 納品はMP4だけか。プロジェクト、素材一式、サムネイルが必要か確認します。
  10. BGM・画像・人物・ロゴ・広告表示の権利確認を誰が担当するか決めます。

6項目以上が未定なら、確定見積もりではなく「現時点の条件による概算」として提示します。

3. 作業範囲を分けて見積もる

「ショート動画編集一式」だけでは、何を含むか判断できません。見積もりには成果物・基本作業・追加作業・対象外・日程・修正を入れます。

項目記載例
成果物縦型60秒以内×1本、MP4、1080×1920
基本作業粗カット、要点字幕、BGM、色・音の基本調整、無料修正2回
追加作業全文字幕、台本、素材検索、サムネイル、特急、3回目以降の修正
対象外撮影、投稿代行、再生数保証、無制限修正
日程素材締切、初稿、確認期限、最終納品

ショート動画編集の相場と最低価格の計算を見る →

4. 開始条件を文章で合意する

契約書を使わない小さな案件でも、口頭だけで開始しません。次の条件をメールやチャットの1か所へまとめ、相手から「確認しました」と了承を受けます。

機密保持、著作権譲渡、損害賠償など重要な条件がある案件では、専門家が確認した契約書を使用してください。本ページは法的助言ではありません。

5. 素材を受け取り、編集前に止めて確認する

素材が不足したまま編集を始めると、後から全体を作り直すことがあります。受領直後に、再生・不足・権利・参考動画との一致を確認します。

フォルダ入れるものルール
01_source元動画・音声元データは上書きしない
02_script台本・字幕原稿日付・版番号を付ける
03_assets画像・ロゴ・BGM・フォント出所と利用条件を残す
04_project編集プロジェクト自動保存先を確認する
05_review初稿・修正版v01、v02のように版を分ける
06_delivery最終納品依頼者へ渡すものだけ入れる

6. 初稿は確認目的を付けて出す

ファイルだけを送らず、「どこを確認してほしいか」「いつまでに」「どの形式で返すか」を書きます。複数人が確認する場合は、担当者1人に指示を集約してもらいます。

初稿提出の例

初稿v01を共有します。[日付・時間]までに、担当者1名へ集約のうえ「タイムコード/現状/変更後/理由」でご返信ください。構成変更・素材差し替えは作業範囲を確認し、必要な場合は追加見積もりをご案内します。

7. 修正を往復させず、1か所へ集める

修正指示は、チャット、メール、口頭へ分散させません。タイムコード付きで1か所に集約し、無料範囲と追加作業を分けてから着手します。

無料修正と追加料金の分け方を見る →

8. 書き出し後に最終確認して納品する

編集画面で問題がなくても、完成ファイルでは音切れ、黒画面、文字見切れが起きる場合があります。書き出したファイルを最初から最後まで再生します。

18ページ+Excel+文例

初案件を最後まで納品する実務キット

この9手順を、案件ごとに複製して埋められるワークブックとコピペ文例にしました。購入前に7ページ確認できます。

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9. 納品後48時間以内に数字を残す

売上だけでなく、手残り、実質時給、修正回数、初稿までの日数、連絡往復を記録します。次の案件では、最も時間がかかった工程を1つだけ改善します。

数字計算次の判断
手残り売上-外注-素材-手数料案件から残った金額
実質時給手残り÷全作業時間最低ライン未満なら価格か範囲を変更
修正回数依頼変更と自分のミスを分ける依頼変更が多ければ合意方法を改善
確認往復チャット・メールの往復回数ヒアリング項目を追加

よくある質問

最初にポートフォリオを作るべきですか?

作例は提案に役立ちますが、実在企業の素材や無許可の音楽を使わないでください。目的、担当範囲、制作時間を説明できる1〜3本から始めます。

初稿は完成形で出すべきですか?

方向性が確定していれば完成に近づけられます。不確定なら、装飾を作り込む前に構成確認を入れ、大幅な手戻りを減らします。

納品後に修正依頼が来たらどうしますか?

合意した修正期間・回数・範囲を確認します。範囲内は対応し、納品後の構成変更や追加制作は新しい見積もりに分けます。