先に結論
- 公開料金の幅:素材支給の編集でも、1本3,000円前後から3万円程度まで幅がある
- 差が出る原因:台本・素材選定・全文字幕・サムネイル・投稿・修正を含むか
- 初案件の決め方:相場の最安値ではなく、全作業時間から最低価格を計算する
- 見積もりの基本:基本作業・追加作業・対象外を分ける
「60秒だから安い」とは限りません。短い動画でも、素材が長い、全文字幕がある、修正指示が分散する案件は作業時間が増えます。
公開されている相場は3,000円前後〜3万円以上
2026年8月に公開ページを確認すると、個人へ依頼する編集サポート、素材支給の編集、制作会社の企画・撮影込みでは金額が大きく異なります。複数の記事では、素材支給の編集だけでも1本3,000円前後から3万円程度までの例が示されています。
| 依頼内容 | 公開例から見える幅 | 価格差が出るもの |
|---|---|---|
| 素材支給・編集中心 | 3,000円前後〜3万円程度 | 素材尺、字幕量、演出、修正 |
| 台本・素材選定も依頼 | 編集のみより上がる | 企画、構成、検索、権利確認 |
| 撮影・投稿・分析まで | 数万円以上の例が多い | 撮影人数、機材、移動、運用本数 |
これは固定相場ではありません。公開料金には品質、実績、依頼先、継続本数、税、撮影、交通費などの条件差があります。受注金額を保証するものではありません。
最安値を自分の基準にしない
表示金額だけを合わせると、同じ「1本」でも含まれる作業が違います。まず依頼内容を分解し、自分の作業時間を測ってから比較します。
1本の料金を変える7つの条件
- 完成尺:15秒・30秒・60秒だけでなく、素材の総尺も確認します。
- 素材の状態:使う箇所が指定済みか、長時間素材から探すかで時間が変わります。
- 台本・構成:支給された台本を編集するのか、編集者が構成から作るのかを分けます。
- テロップ:要点だけか、全文字幕か、装飾ルールが決まっているかを確認します。
- 画像・BGM:支給か、編集者が探すか、商用利用条件の確認を誰が行うかを決めます。
- 修正:無料回数、1回の定義、合意後の構成変更をどう扱うかを書きます。
- 納品・投稿:MP4だけか、プロジェクト、素材一式、サムネイル、投稿代行まで含むかを分けます。
赤字にならない最低価格を計算する
初案件では、編集画面を開いている時間だけを計算しないことが重要です。連絡、素材整理、書き出し、完成再生、修正、請求にかかる時間も含めます。
最低価格の式
最低価格 = 想定総作業時間 × 自分が必要とする最低時給 + 外部費用 + 予備時間
例:編集3時間、連絡・整理・書き出し・修正2時間、最低時給2,000円、外部費用500円なら、最低価格は10,500円です。
この計算は「市場で必ず売れる価格」ではなく、その条件で受けて赤字にならないかを判断する基準です。市場価格より高い場合は、値下げより作業範囲・納期・品質・提案先を見直します。
見積もりは3つに分ける
| 区分 | 例 | 書き方 |
|---|---|---|
| 基本作業 | 粗カット、要点字幕、BGM、1080×1920書き出し、無料修正2回 | 基本料金へ含める |
| 追加作業 | 全文字幕、台本、素材検索、サムネイル、特急、追加修正 | 数量×単価または個別見積もり |
| 対象外 | 撮影、投稿運用、無制限修正、再生数保証、権利の法的判断 | 対応しない、または別契約 |
案件ごとに複製できる実務テンプレート
ヒアリング、見積もり、修正回数、追加料金、納品チェック、実質時給を1つのワークブックで管理します。購入前に7ページ試し読みできます。
初案件納品キットを見る 無料で試し読み条件別の料金設計例
例1:素材と台本が支給される30秒動画
基本料金に、粗カット、要点字幕、BGM、指定形式の書き出し、無料修正回数を含めます。素材尺の上限と初稿日も書きます。
例2:60分の素材から60秒へ切り抜く
完成尺は60秒でも、素材確認の時間が大きくなります。「素材確認○分まで」を基本料金に含め、超過分は追加作業に分けます。
例3:台本・画像・投稿まで任される
編集料金にまとめず、台本、素材選定、サムネイル、投稿、分析を別項目にします。投稿先アカウントへのアクセス権限と公開責任も事前に決めます。
値上げ・範囲変更を判断する数字
- 実質時給が最低ラインを2案件続けて下回った
- 無料修正回数を毎回超える
- 連絡・素材整理が編集時間以上にかかる
- 台本や素材選定が基本作業として常態化した
- 同じ条件で継続・紹介が増え、受注枠が埋まった
値上げでは「スキルが上がったから」だけでなく、含む作業・納期・修正・品質確認を明記し、現在条件との差を説明します。既存案件へは適用日と移行期間を伝えます。
よくある質問
ショート動画編集1本の相場はいくらですか?
公開例には、素材支給の編集でも1本3,000円前後から3万円程度まで幅があります。尺だけでなく、素材確認、台本、字幕、修正、納品範囲をそろえて比較してください。
初案件は安く受けた方がよいですか?
実績作りのために条件を限定する選択はありますが、期間・本数・作業範囲を決めずに恒常的な値下げをしない方が安全です。まず最低価格を計算し、必要なら作業範囲を減らします。
修正は何回まで含めますか?
1〜2回を設定する例がありますが、回数だけでなく「1回=担当者がまとめた指示1件」「誤字修正と構成変更は分ける」など、範囲の定義が重要です。
相場より高いと受注できませんか?
価格だけで決まるとは限りません。納期、品質確認、対応範囲、専門ジャンル、提案内容が依頼に合うかで変わります。受注・売上は保証されません。