先に結論
- 提案先:フォロワー数より、動画を使う目的と継続素材があるかを見る
- 観察:外から見える事実と、自分の推測を分ける
- 営業文:見た事実、必要性の仮説、対応範囲、次の行動を短く入れる
- 料金:金額だけを先に断定せず、本数・素材尺・範囲・納期を確認する
- 改善:送信数だけでなく、返信・面談・見積・受注・失注理由を記録する
同じ文章を大量に送るのではなく、条件が合いそうな相手を選び、提案と結果を残すことが目的です。
1. 動画を使う目的があるか
最初に見るのは、フォロワー数や会社の規模だけではありません。相手の事業で、ショート動画を何に使えるかを確認します。
- 商品・サービスを知ってもらう
- 店舗やイベントへ来てもらう
- 採用候補者へ仕事の様子を伝える
- セミナーや相談へ申し込んでもらう
- 既存顧客のよくある質問へ答える
- 長尺動画や配信を短尺へ再利用する
目的が見えない相手へ「動画編集できます」と送っても、相手は依頼する理由を判断できません。「誰へ、何を伝え、次にどんな行動をしてほしいか」を1文で仮置きします。
仮説の例
採用ページにある社員インタビューを30〜45秒へ分けると、営業職を検討している人が仕事内容と雰囲気を知る入口にできそうです。
仮説は断定ではありません。最初の返信で相手の目的を確認し、違っていれば修正します。
2. 継続して使える素材があるか
動画編集を継続するには、元になる素材が必要です。相手の公開情報から、次の素材が定期的に生まれているかを確認します。
- YouTube、ウェビナー、セミナーなどの長尺動画
- 定期的な撮影やライブ配信
- 音声配信、インタビュー、対談
- よくある質問、事例、解説記事
- 商品説明、店舗情報、採用情報
素材がほとんどなく、撮影予定もない場合、編集だけを提案しても進まないことがあります。反対に、長尺素材が多いのに短尺へ再利用できていない相手には、具体的な用途を示しやすくなります。
| 見える状態 | 提案前に確認すること |
|---|---|
| 長尺動画が毎週ある | 切り抜き本数、公開先、素材共有日 |
| 撮影はあるが投稿が止まっている | 編集工程、確認担当、希望頻度 |
| 文章中心で発信している | 撮影・音声素材を用意できるか |
| 短尺動画をすでに投稿 | 現在の制作体制と外注したい範囲 |
3. 現在どこで止まっているか
相手がすでに動画を投稿している場合、投稿本数だけでなく、どこに改善余地があるかを見ます。
- 更新が数週間止まっている
- 長尺動画はあるが切り抜きが少ない
- 動画ごとにテロップや色が変わる
- 冒頭でテーマが分かりにくい
- 文字が小さく、スマホで読みにくい
- 同じ説明を毎回ゼロから作っている
ここで重要なのは、事実と推測を分けることです。「直近の投稿が3週間前」は事実ですが、「担当者が忙しい」は推測です。
推測を質問へ変える
直近3週間は長尺動画の更新が続く一方、短尺投稿が止まっているように見えました。今後、長尺からの切り抜きを再開される予定はありますか?
相手の発信を否定する言い方や、公開情報だけで内部事情を断定する言い方は避けます。
4. 予算と作業範囲の手がかりがあるか
外から予算を正確に知ることはできません。ただし、提案する範囲を考える手がかりはあります。
- すでに広告や制作会社を利用している
- 動画、記事、SNSを複数人で運用している
- 募集要項に本数、料金、作業範囲がある
- 撮影済み素材と台本を支給できる
- 台本、素材選定、投稿、分析まで必要としている
予算を決めつけず、返信が来たら「本数」「元素材の長さ」「作業範囲」「希望納期」「参考動画」を確認します。同じ60秒でも、元素材3分と60分、要点テロップと全文テロップでは作業量が変わります。
条件確認の例
正確にお見積もりするため、公開先、動画の目的、元素材の長さ、月の本数、希望納期、参考動画を教えてください。未定の項目は「未定」で大丈夫です。
5. 継続条件を作れるか
単発1本だけでなく、毎月どの程度の素材とテーマが発生するかを確認します。
- 月に何本公開したいか
- 素材はいつ共有できるか
- 誰が内容を確認するか
- 毎回変わる部分と固定できる部分は何か
- 投稿後に何を振り返るか
継続提案は、納品後に突然「月額でどうですか」と送ることではありません。初回の段階から本数、素材、確認担当、納期を残しておくと、相手の負担を減らす案として提示できます。
| 初回で記録 | 継続提案で使う情報 |
|---|---|
| 素材の受領日 | 毎月の素材締切 |
| 初稿までの日数 | 標準納期 |
| 修正内容 | 固定できる表記・デザイン |
| 確認担当 | 指示の集約方法 |
| 公開頻度 | 月額プランの本数 |
6. 営業文は4つの順番で短くする
- 見た事実:どの投稿、募集、サービスを確認したか
- 必要性の仮説:何を短尺へ展開できそうか
- 対応範囲:自分が何を担当できるか
- 次の行動:相手が答えやすい質問を1つ
SNS投稿を見た相手への例
突然のご連絡失礼します。[投稿内容]を拝見しました。特に[具体的な事実]から、[用途]向けの短尺動画へ展開できそうだと感じました。私は[作業範囲]に対応しています。今後1〜2か月で制作予定があれば、必要本数と素材の状態だけ伺えますか?
募集案件へ応募する例
[案件名]の募集を拝見し応募します。対応範囲は[カット/テロップ/BGM/書き出し]、初稿は素材受領から[日数]営業日、参考料金は[金額]円からです。募集文にあった[重視点]を優先します。近い用途の作例は[URL]です。
過去の取引先へ再連絡する例
以前[案件名・時期]でお世話になった[名前]です。最近の[発信・サービス]を拝見し、以前の編集ルールを活かして短尺動画を継続制作できそうだと感じました。今後1〜2か月で制作予定があれば、本数と納期だけでも伺えますか?予定がなければご返信不要です。
例文は完成文ではありません。相手の名前、事実、金額、日付、作業範囲、リンクを確認し、同じ相手への連投や大量の自動送信は行いません。
7. 返信から受注までを記録する
営業の結果を「返信が来た・来ない」だけで終わらせると、改善する場所が分かりません。
| 段階 | 記録すること | 止まった場合の確認 |
|---|---|---|
| 送信 | 相手、日付、使った文面 | 対象と冒頭が合っているか |
| 返信 | 興味、予算、時期、質問 | 次の質問が明確か |
| 面談 | 目的、本数、範囲、納期 | 必要条件を聞けたか |
| 見積 | 金額、範囲、有効期限 | 比較しやすい案か |
| 受注・失注 | 結果と理由 | 次に変える要素は何か |
返信率が同じでも、質問だけで終わる文面と、条件の合う面談へ進む文面では価値が違います。送る相手の業種や条件を揃え、冒頭、作例、提案、質問のどれか1要素だけを変えて記録します。
提案前から納品後までを1つの型にする
見込み客の選定、収益設計、3プラン、提案管理、追客、納品後の継続提案までを、PDF・Excel・コピペ文例・30日チェックリストにまとめました。
直案件・継続化キットを見る 8ページ試し読みよくある質問
動画編集の営業文は何文字がよいですか?
文字数だけで決めず、見た事実、必要性の仮説、対応範囲、次の行動を短く入れます。最初から長い自己紹介や全料金表を送らず、相手が判断する情報に絞ります。
営業は何件送れば受注できますか?
受注数は提案先、需要、作例、条件、時期で変わるため保証できません。送信数だけでなく、返信内容、面談、見積もり、受注、失注理由を記録します。
無料トライアルを付けるべきですか?
無料を前提にする必要はありません。金額、範囲、納期、修正条件を限定した有料トライアルとして提案し、継続契約を必須にしない方法があります。
返信がない相手へ何回連絡しますか?
媒体と募集元の最新ルールを確認し、同じ相手へ連投しません。再連絡する場合も回数と終了条件を決め、見送りなら以後の案内を止めることを伝えます。