結論:最初に売るのは「AI」ではなく、用途を絞った完成物
「AI動画を作れます」だけでは、依頼後の姿が伝わりません。「商品画像から15秒の縦型PR動画を1本」「支給された長尺動画からショートを3本」のように、入力と納品物を決めます。作品例、料金条件、提案先を1本の導線にしてから応募します。
現在もAI動画の募集・出品はある
2026年8月10日に公開状態を確認した例では、AI動画クリエイター、広告ショート動画、生成AIを使った映像素材などの募集があります。一方で、募集文では作品例、使用ツール、30秒程度の制作時間、継続対応などが確認されています。つまり「AIを使える」だけでなく、制作条件を説明できることが判断材料になります。
| 公開例 | 読み取れる確認項目 |
|---|---|
| AI動画クリエイター募集 | AI動画の制作経験・担当可能範囲 |
| AI・広告ショート動画の継続募集 | 完成尺に対する制作時間 |
| 30秒程度のAI動画募集 | 作品実績のURLまたはファイル |
| 生成AI活用の動画制作サービス | 目的・対象・雰囲気・納期の整理 |
| AI制作案件の専門プラットフォーム | 商用利用、二次配布、使用AIツールの明記 |
数字の扱い
個別募集・出品の金額は相場ではありません。公開終了や条件変更もあります。このページでは、受注や収入を保証せず、応募前に用意する判断材料へ絞ります。
最初の案件を取る7手順
1. 1つの用途に絞る
最初からMV、広告、採用、商品紹介、アバター、長尺編集を全部受けないようにします。入力素材と納品物が明確な1サービスを選びます。
- 商品画像3〜5枚から15秒の縦型PR動画を1本
- 支給された長尺動画から30〜60秒の切り抜きを3本
- 原稿からAI音声付きのサービス紹介動画を1本
依頼者が自分の案件へ置き換えられる具体性が必要です。使用ツール名は補足であり、商品名の中心には置きません。
2. 用途の違う作品例を3本作る
同じ映像を量産するより、依頼用途を想定した3本を用意します。架空案件であることは明記し、実在企業のロゴや商品を無断で使いません。
| 作品例 | 見せる力 | 記録すること |
|---|---|---|
| 商品・サービス紹介 | 訴求、構成、CTA | 素材数、生成回数、完成時間 |
| 雰囲気重視 | 画の一貫性、音、テンポ | 不採用理由、採用カット数 |
| 支給素材の再編集 | 字幕、切り抜き、縦型化 | 担当範囲、編集時間 |
3. ポートフォリオへ制作条件を書く
完成動画だけでは、クライアントが再現性を判断できません。各作品へ次の6項目を添えます。
- 想定した依頼目的
- 自分の担当範囲
- 支給された想定素材
- 使用したツール
- 制作時間と生成回数
- 対応できる修正範囲
うまくいった生成だけでなく、「文字は編集で載せた」「人物の一貫性を優先してカット数を減らした」など判断理由を書くと、単なるツール操作との差が伝わります。
4. 料金表ではなく、提供条件を作る
表示価格だけ決めても、生成や修正が増えると赤字になります。基本料金に含むものと追加条件を分けます。
| 基本条件 | 必ず決める内容 |
|---|---|
| 完成物 | 尺、本数、縦横比、解像度 |
| 生成 | 採用カット数、試行上限、人物・商品の扱い |
| 編集 | 字幕、音声、BGM、色、書き出し |
| 修正 | 通常修正、追加生成、方向転換の境界 |
| 納品 | 形式、初稿日、確認期限、元データ |
5. 提案先を3経路に分ける
1つのプラットフォームだけで判断せず、次の3経路を小さく試します。
- 募集中の案件:条件が見えるため、最初の応募を検証しやすい
- 出品サービス:用途と料金条件を固定し、相談を受ける
- 既存のつながり:店舗、事業者、知人へ具体的な1用途だけを案内する
無差別DMや自動送信は使いません。提案先の投稿・商品・採用情報を見て、なぜその動画が必要かを1文で書ける相手だけに送ります。
6. 提案文は「相手・完成物・根拠・確認」の4段で書く
提案の骨組み
相手:募集内容や商品から理解した目的
完成物:自分が担当する尺・本数・工程
根拠:近い作品例と制作条件
確認:素材、掲載先、納期、修正の質問
「最新AIで高品質に作れます」のような抽象表現ではなく、募集文にある条件へ答えます。必要なら短いテスト範囲を提案しますが、完成品の無償制作、利用条件のないサンプル提出、費用の先払い要求には慎重に対応します。
7. 受注前に、生成・権利・修正・納品を確認する
最初の案件ほど、口頭だけで始めず確認項目を残します。AIへ入力してよい素材か、商用利用条件、人物・ブランド、追加生成、確認期限、納品後の保管まで合意します。
応募数より先に記録する5つの数字
- 条件を満たした提案数
- 提案文を読まれた・返信された数
- 相談・面談へ進んだ数
- 見積もりを提出した数
- 受注・納品・継続へ進んだ数
10件送って反応がない場合、「AI動画という市場がない」と決める前に、用途、作品例、提案先、冒頭1文のどこで止まったかを確認します。一度に全部変えず、1要素ずつ修正します。
受注後に必要な実務をまとめて確認したい場合
ショート動画編集 初案件納品キット
ヒアリング、見積もり、修正、初稿、納品まで、最初の案件で追加作業を抱え込まないための実務テンプレートです。内容と試し読みを確認してから判断できます。
内容と試し読みを見る継続受注や紹介導線が必要になった段階では、単発案件を継続へつなげる実務キットへ進めます。最初からすべてを買う必要はありません。
よくある質問
AI動画制作は未経験でも案件を取れますか?
可能性はありますが、ツールを触れるだけでは判断材料が不足します。用途を絞った作品例、制作条件、所要時間、修正範囲を示し、小さな案件から検証します。受注や収入は保証されません。
ポートフォリオは何本必要ですか?
最初は用途の違う3本を目安にします。本数を増やすより、目的、担当範囲、制作時間、使用ツール、修正前後を説明できる状態を優先します。
無料でサンプル動画を作るべきですか?
完成品を無制限に無償制作する必要はありません。必要なら短いテストの範囲、利用可否、期限を事前に決め、本制作と分けます。
どのAIツールを覚えれば案件が取れますか?
ツールだけで受注は決まりません。まず案件の工程を決め、生成、切り抜き、音声、字幕、仕上げのどこへAIを使うかを選びます。料金や利用条件は各公式情報で確認してください。